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肺炎マイコプラズマ=国立感染症研究所提供

 マイコプラズマ肺炎の患者が増えている。国立感染症研究所によると、全国約500の定点医療機関から報告された直近1週間(9月16日~22日)の患者数は1カ所あたり1・48人。4週連続で増え、同時期としては過去10年で最多となっている。秋から冬にかけてさらに感染者が増える可能性があり、専門家は注意を呼びかけている。

 都道府県別では、福井が最も多く3・33人。次いで東京、岐阜各2・8人、茨城2・69人、大阪2・61人、広島2・55人、青森、埼玉各2・5人、愛知2・47人と続く。

 マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマという細菌が引き起こす感染症。くしゃみやせきのしぶきなどを通して感染し、熱やせき、倦怠(けんたい)感や頭痛が出る。せきは数週間続くケースがある。症状が軽い場合は自然に回復することもあるが、一部の患者は肺炎が重症化して入院が必要になることがある。まれに脳炎などを起こすこともある。

 患者は14歳以下の子どもに多いが、杏林大の皿谷健教授(呼吸器内科)は「成人も感染し、30代以下の若い世代で基礎疾患のない人がかかるケースが多い」と話す。

 抗菌薬による治療で、多くは症状が改善する。潜伏期間が2~3週間と長いため、家族らに症状が出てから忘れたころに自分に症状がでることがある。皿谷さんは「強いせきや熱が長く続く場合など、医療機関を受診して適切な治療を受けてほしい」としている。

 マイコプラズマ肺炎は、国内…

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